★ 台所をスッキリと見せる方法 ★

 台所をゴチャゴチャとさせている原因の一つは、メーカーのシール
である。洗剤、油、調味料、ナベの取っ手、冷蔵庫の扉に書かれたメー
カーのロゴ。どれも、「私を買って」という主張をして、ハデに着飾っ
ているのである。さすが、商業デザイナーが作ったシール (又はラベル)
だけあって、単体で見た時や、スーパーに並んでいる時は「見栄えが
する」のであるが、ひとたび台所に並ぶと、全くの用ナシなのである。

まさか、ラベルが貼っていないからといって、洗剤とテンプラ油を間違
える人は居ないだろう。事実、業界の規則か何かは知らないけど、洗剤
は「食べられませんよ〜」という色になっている。また、いくら白くて
も塩と砂糖と化学調味料の見分けくらいはつく。

  (子供が洗剤でカクテルもどきを作る遊びは危ないので厳禁!!)

 さあ、オリーブオイルの瓶を水に浸けてみよう。シールを剥がすと、
透ける様なオリーブ色が。バジルオイルは草色、胡椒やハープも自分
たちの主張をしはじめる。スパゲッティーもビニールの袋から出して、
長めの瓶に入れてあげよう。出来れば、赤唐辛子入りの赤いスパゲッ
ティー、ほうれん草入りの緑、イカ墨入りの黒を揃えたい。
(注: いくら見た目が奇麗でも、三種類を混ぜてはいけない。ヒドイ味
になるぞ!)

 ただ一つ、例外がある。酒はラベルを剥がしてはいけない。ワイン
は特にラベルの保存状態が重んじられる。 (これは、ラベルと中味の
保存状態に明らかな関係があるからなのだが。) また、ウィスキーも
あの「黒と金色」の雰囲気が無くなると、タダの色つきアルコールに
なってしまう。

 ああ、人って、何て贅沢なんだろうか....