<---[Home]     ★ ローマは一日にして成らず ★

 

 大学に入りたての頃は、髪が一番伸びていた時期だと思う。ドライヤーは必要
不可欠のアイテムだった。(現在は全く不要) 今でも、扮装用のカツラをかぶると
こんな具合に化ける事は可能。但し、髪が無いのに慣れてしまったので、うっと
うしくて 5分と持たない。最近では、スキンヘッドにヒゲのスタイルにしてみよ
うかと思案中。 (それはそれで、頻繁に散髪屋に通わないと維持できない。)

Do you believe it's me? The photo was taken when I entered Osaka
University. In those days, equipments for hair care were absolutely
nessecary. (Now, they are of no use.)


 ある日のこと、ビルのエレベーターで、乳児をダッコした夫婦と「乗り合わせ」
た。子供は正直である。私のハゲ頭を指差して「あ〜、あ〜、むぅあうぁ〜」と
母親に向かって「あの妙なのは何や? 」と相談したそうな視線を投げかけたのだ
が、両親ともエレベーター内の階数表示を見つめたまま石の様に固まっていた。
この滑稽な場面に接して、しばらくの間幸せであった。要するに人生面白ければ
良いのである。 そういえば、死んだ爺さんも、小さな孫に頭をなでられるのを、
無上の喜びにしていた様な記憶がある。 (息子もやがてはハゲるかな〜。)

 抜け毛が目だって来た頃は、良く「ハゲてしまった自分」を夢に見た。飛び起
きて、頭に髪の毛があることを確認して、安心したものだ。ハゲてしまってから
というもの、髪の毛がある自分を夢に見ることの方が多くなった。いや、最近で
は、夢に自分が登場する回数が減ったかな?

 一般的にいって、皮膚の固い所や薄い所を虫に刺されると、「毒の回りが悪く
て」猛烈に痛かったり、かゆかったりする。真夏のヤブ蚊は最悪。知らぬ間に、
死角の中の死角、頭のてっぺんに「ふわっ」と降り立って、好きなだけ血を吸っ
てゆく。気がついたら、ハゲ頭が奈良の大仏みたいにコンモリ盛り上がって、
猛烈にかゆい。「怒」....というわけで、こういう時は血を吸ったやつも吸って
いないやつも含めて、部屋中の蚊をたたき落とす。腹一杯血を吸ったヤツは動き
がトロいので、イチコロである。「わはははは〜、それ見たことか〜」と息巻い
ていると、周囲から冷たい視線が..... (虫供養の日々へ →)

 ハゲた本当の理由:

 昔は腰まで届く長い髪の持ち主じゃった。そうそう、それはある冬のことじゃ。
雪山で行き倒れていた所を村人に助けられて、九死に一生を得た恩返しに、

       「見てはいけません」

と言っては旗織り機の前で、髪の毛をプツン・プツンと一本づつ抜きながら、織物
をしたもんじゃった。織り上がる頃には、頭に髪の毛は無く、ツルツルになってし
もたんじゃ。

 ツルツルの恩返し、信じる者はおらんじゃろ〜な〜....