私は、阪大で「湯川の伝統」を 学んだ (つもりな) ので、

(1) 物理はひとつ

  物理学は物理学。やれ物性だ素粒子だ、理論だ実験だと専門のタコツボに
  ハマってはいけない。極微の世界から日常のスケール、果ては宇宙まで、
  常に自然に目を配るのが物理の心。

(2) 正門を開け

  自然を巨大な建物にたとえるならば、入り口の門を開いて、後から来る人々
  を迎え入れるようでありたい。建物の「あるフロア」を仕切って満足したり、
  一室に自分の看板をかけてふんぞり返るのではイケナイ。

という哲学を持って、研究を進めたいと考えている。 (今だその境地に至らず....
だから目標なのだ :-) 勿論、物性理論もこの世の自然全て (社会も含む) に照ら
しながら研究するべきだと思う。ついでながら、ひとつの学科に物性理論研究
室はせいぜい 2 つまでが限度だと思う。物性屋ばかり 5 人も 6 人も同じ建物
に詰め込んだらロクな事が起こらない....かもしれない....



★ 卒業式にて: 総長の言葉は、「立派な仕事とは、派を立てる
  もの」つまるところ、分野を切り開きなさいという言葉だった。

(↓↓↓↓こんな変人、一つの大学に一人で充分や↓↓↓)

(於 スペインのお城・ El Escorial )

(ついで: El Escorial の公園)