マクドナルドの前を通ると、美味しそうな香りが漂う。これがマクドナル
ドの秘密。ロック・ミュージシャンの嘉門達夫が鋭い観察に基づいて「Ham-
burger Shop」という曲を作っているが、マクドナルドで「ポテトはいかが
ですか? 」と勧められる所がミソなのである。あのフライドポテト、単なる
フライドポテトに見えて、実はあの香ばしい香りがポイント。テイクアウト
にして持ち出すと、はっきりとわかるのだけど、フライドポテトから発散さ
れるあの香りは、唯ならぬ物である。まさに動く宣伝と言えよう。L サイズ
ポテトを食べた人からは、マクドナルドの香りが漂ってくる。 (これ本当。)

 マクドナルドは全国均一に見えるけど、実は店舗によって少しづつサービス
が違う。いちばん顕著なのが、「セットのオプション」で、Big Mac Set に
シェイクを注文出来る店舗と、そうでは無いドケチ店舗の区別がある。また、
セットメニューのドリンクを L にしたい時に、少しの追加金額で OK の所と、
「バラで注文して下さい」という所がある。また、中味の増減は殆どの店で
アウト。量が変更できるのは、ポテトとドリンクのみ。6 段 BigMac の撮影
がしたければ、BigMac を 3 つ買って合成するしかない。


 マクドナルドは、チェーン店だけに、世界各地で色々な逸話がある。スイス
の Zurich では、休日営業のマクドナルドに対して焼き打ち事件が起こった。
イタリアでは、パスタ料理も出すことになっている。イスラム圏やインドでは、
それぞれ宗教に乗っ取った調理になっている。イスラエルにマクドがあるかど
うかは、知らない。 (カシェルのマックなんて、美味しいんだろうか?)

 なお、マクドナルドで日本語が通じるというのは本当。「びっぐまっくせっ
とください」と、わざと日本語丸出しの発音で注文しても、ちゃんと出てくる。
但し、この場合はドリンクの種類など細々とした事は質問されずに、コーラと
M サイズポテトが自動的に選択されることが多い。


 
 マクドナルドは田舎でウケる、コレ本当。

 学校がハネて、映画を見る。また、夏の夕涼みをしてから、腹ごしらえ。
でも、都会を離れると「ラストオーダー 8:00」の世界が広がる。こういう
所で、マクドナルドは 21 時過ぎ、所によっては 24 時まで頑張っている。
そして、思惑通り若者が寄ってくるのである。


 なお、早朝には「別のお客」がマクドをあさりに来る。マクドナルドは、
毎日大きな「業務用ゴミ袋」を出すのだけど、その中に「処分品」が詰まっ
ている。平たく言うと、作りすぎて買われなかった哀れなハンバーガー達
である。いや、ちゃんと食べる人が居ます。日頃から思うのだけど、こう
いう食い物を平気で捨てる人と、それを食べに来る人、どっちがエラいか
というと、後者の方ではなかろうか?