電気工作は、覚えている限り最初の趣味と言える趣味。兄がラジオを
作っていたのを間近で見て、回路図を見よう見まねでノートに書き写し
ては「自分だけのラジオ」などとアホな事をしていた覚えがある。兄は
硬派で、何処かから真空管を拾って来ては管球式アンプなどを作ってい
た。最初は IC ブロックを説明書通り組んで、発信回路や小型ラジオを
楽しんでいただけだったけど、やがて中学で「連立方程式」を習った頃
に「Tr 回路の静的・動的動作図」などを学んで、ボロいアンプを作っ
た。ほどなくアンプは 741 の時代になり、アナログ回路の自作は止め
た。 (苦労して作っても IC 一個に叶わないので。)

 続いて入ったのが C-MOS ロジック 4000 シリーズ。バイポーラの
74 シリーズは、消費電力が大きくて乾電池動作に似合わなかったので
「静電気に弱い」と言われつつも C-MOS を選んだ。回路の動作が簡単
で分かり易い所も、魅力の一つだったと思う。フリップフロップから始
まって、早押しのロジック回路や「趣味の音楽」の為の発振回路などを
組んで遊んだ。1 byte メモリーなどという物も、今思うと為になった
ものだ。

 転機はマイクロコンピューター。高校の「数学研究会」で、MZ-80
の中身を開けて見て、動作原理を知りたくなった。最初に読んだのが
8080A の解説書。マイコンがメモリーとレジスター・アキュムレータ
の集合体であって、演算回路は論理的には簡単な演算 IC の集合体であ
ることを学んだ。「作ってみたい」という気がムクムク。その頃だろう
か、「トランジスター技術」と「インターフェース」を読み始めたのは。
そして造り始めたのが「Z80 ワンボードマイコン。」LCD 表示は、電
卓を分解して取ったニキシー管だった。後で TMS 6847 というテキサ
スの IC を取り付けて、画像も取り扱えるようにした。ハンド・アセン
ブルで自作のモニターが動いた時は嬉しかったな〜。その頃、ほとんど
同じハードウェアで NEC のパピコンが売り出されて、悔しかったこと!

 その後、幾つかの CPU でマイコンを自作する計画を立てたけど、受
験や、大学入学後の物理趣味のために、ハードウェアを扱わなくなって
しまった。ただ、その頃ため込んだ知識は、後にスパコンを扱う時に、
ものすごく役立った。

 それにしても何ですな、昔のテキサスの CPU, 9995 と、今の RISC
CPU のニーモニックを比べてみたら、恐ろしく似てますな。歴史は繰り
返すのか?? (レジスターバンクの考え方とか、キャッシュに出来る内蔵
RAM など。パイプラインは、まだ未発達だったけど。)

 これから、どんな趣味に走るのだろうか....