とある大学で勤め始めた頃、図書館に貸し出しカードを作りに行った。入り口
のゲートをくぐって、カウンターに行って、「今年赴任した者ですが、貸し出し
カードを作って下さい」と申し出た所で、思わぬ質問が。

 「利用者は、入り口ゲートでカードを提示しなければ入れないんですよ」

はぁ?! 最初は何を問われているのか、全くわからなかったのだけど、よくよく
聞いてみると、図書盗難対策の一環として、入り口でカードの提示を求められる
仕組みになっているらしい。入り口の係員は、カードのチェックなんかしてない
ですよ、と窓口の係員に伝えると、何故か怒気をこめて

 「誰ですか、貴方が入館した時に出入りをチェックしていた人は! 」

と口にするのである。そんなこと聞かれても、マジマジと顔を見た訳ではないし、
ゲート係員の怠慢 (?) について私に怒鳴られても知らないから、ともかくその場
で議論するのは止めて、とりあえず図書カードをつくってもらった。が、どうも
バカバカしかったので、それ以後、二度とその図書館は利用しなかった。後になっ
て人づてに聞いた、さるお方のコメント: 「あそこは館長以下、とても官僚的だ」
うむむ、そうだったのか....


p.s. 「とある大学」とは、1999 年現在勤めている神戸大学ではありません。