今まで 30 年間、ともかく無事に生きて来たが、思えばアブナイ事も
あったあった、特に幼少の時分に。コレは、そんな危険な思い出。

1. 門が倒れるの巻

  幼稚園に上がる以前は、近所の友達と近くで遊んだ。遊園地のそばに、
 ナントカ屋という工場があって、操業していない時に門であそんでいた
 時のこと。ホラ、学校の門みたいに、下にローラーがついていて、横に
 移動できる門があるじゃないですか。アレに、友達の誰か一人が取り付
 いて、遊び始めると -- 子供の習性は悲しい、みんなマネして門に飛び
 ついた。そして、鉄製の門がバランスを崩して我々の上に倒れて来た。
  ....あちこち捻挫して、しばらく外科で温熱療法をした憶えがある。
 幸い、骨 (と頭) には異常がなかった。

2. 交差点を飛び出すの巻

  近所には、駄菓子屋があった。駄菓子屋の前は、十字路になっていて、
 信号などなかったし、昔のことだったから鋪装もされていなかった。何
 の遊びをしていたのかは記憶にないが、ともかく何かのはずみで十字路
 に飛び出したら、バイクに「ソフトに」衝突した。バイクのオッチャン
 が安全運転してなかったら、と思うとゾッとする。

3. コンセントに導線を入れるの巻

  両親が「電信電話公社」に勤めていたので、家には電話線のケーブル
 の切れ端があった。ある日のこと -- これも小学校に上がる前 -- その
 導線を一本、コンセントに突っ込む。すると、「ポン」と音を立てて、
 少しだけ煙が上がった。よく感電しなかったものだし、火災の恐れも
 あったと思うと、ゾ〜っとする。

4. 浮き輪スッポ抜けの巻

 これは誰しも経験するであろう、そして犠牲者も多い水の事故
一歩手前。小学校に上がる前に、浮き輪でプールのあちこちをジャ
バジャバと移動している時に、スポっと体が輪をスリ抜けて「あ
ぶぶぶぶくぶく」と沈みかけて、慌てて浮き輪にしがみつく恐怖。
当の本人が何も恐怖を覚えていない所が、ますます恐怖なのだ。
思い出すと恐い。

5. 遠浅海岸の巻

 これは平泳ぎを覚える前の話。兄と遠浅の海で海水浴を楽しん
でいた時に、突如足下が深くなり、「ぶくぶくぶく〜」死にもの
狂いで上を見ると、丁度兄が泳いでいたので、しがみつく。兄い
わく、二人とも溺れる所だったとか。ああ、恐ろしや、遠浅の海。

6. 台風の日の午後

  これは小学校中学年程度の時のこと。梅雨時に雨台風がやってきて、
 風は吹かないのに、雨が一週間ほど降り続いて、辺り一面が浸水した。
 家の前の道路も 10cmほどの流水で、床下浸水寸前。こういう状況も、
 「子供にとっては楽しい」 他の所はどんな風に浸水しているのだろ
 うか? という訳で、近所の友達と散策に出かけた。何処へ行っても、
 道路は「茶色のドロ水が流れる川」と化していた。交差点らしき所に
 やって来て、渡ろうとすると、友達のお兄さんが「待った」。実は、
 道路に見えたのは用水路であった。その用水路は、ほんの少し先で濁
 流の河川に合流していて、これまたゾ〜.....

7. カーテンの後ろは開いた窓の巻

  いきなり高校の話。4F の教室で雑談をしていた時のこと。その教室
 は、窓際に背の低いロッカーがあり、ときどきイスがわりに利用されて
 いた。背後は、ガラス窓。普段は、窓には何もかかっていないのだけど、
 文化祭の時には「暗幕」をはる。暗幕があってもなくても、いつもの様
 にロッカーに座って、窓にもたれようとすると、背中には固い窓ガラス
 の感触ではなくて、ハンモックのような "むにゅ〜" とした感触が.....
 ....窓が空いていたのである。 4F から落ちたら、と、思うと、ゾ〜

--- とまあ、ゾ〜っとする事が何度もあった。どれも、実際に死人が出て
いるようなケースだけに、身の回りは危険だらけだと感じる。再びゾ〜〜
ちなみに、他人の血を見る 機会は、もっと多かった記憶がある。